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ABEMAの成長加速と広告需要の回復がカギ

サイバーエージェント(4751)の2020年9月期 通期決算が10月28日に発表される予定です。

決算発表を迎える前に、前回の決算のおさらいや今回の決算の見どころをまとめました。

サマリー

  • メインの3事業はともに堅調に推移していると予想される。
  • メディア事業(ABEMA)は巣ごもり需要をきっかけに認知度が向上し、新規顧客の獲得につながっている。
  • インターネット広告事業では経済活動の再開に合わせて業績の回復が予想される。
  • 10月28日の決算発表にて大幅な増収・増益が見られれば、さらなる株価上昇の可能性あり

目次

  1. サイバーエージェントについて
  2. 前回決算のおさらい
  3. 次回決算の注目ポイント

1. サイバーエージェントについて

サイバーエージェントは、メディア・ゲーム・インターネット広告の3つの事業を柱とする会社です。

インターネット広告事業は国内トップシェアで、現在映像コンテンツサービス「ABEMA」を育成中。日経平均採用銘柄です。

サイバーエージェントは5つの事業セグメントから成り立っています。それぞれ詳細に見ていきます。

メディア事業

2016年「Abema TV」の開局で事業がスタートしました。会員数は着実に増加しているものの、事業は赤字の状態。依然として投資フェーズだと認識しています。オンデマンド放送は大手の参入が多く、差別化が求められるでしょう。

ゲーム事業

2009年から参入した事業です。2012年にはゲームの内製化、そして2013年には累計登録ユーザーが3,000万人を突破しました。同業他社がひしめく業界であるが一定のポジションを確立しており、同社の第2の柱として成長しています。

インターネット広告事業

同社のメインビジネス。インターネット広告は広告業界の花形となっています。その中で早くから「Ameba ブログ」などで事業化している同社は安定したキャッシュフローを確立しています。

投資育成事業

子会社によるベンチャーキャピタル事業。インターネット関連の様々な事業に投資をしています。

その他事業

インターネットを使った結婚サポートサイトやクラウドファンディングサイトなどの運営を行っています。

また、それぞれの事業の売上推移を見てみましょう。インターネット広告事業がポートフォリオの大半を占めており、投資フェーズのメディア事業が徐々に比率を伸ばしています

過去3年間の決算短信を元に作成

2. 前回決算のおさらい

前回の決算発表となった2020年9月期第3四半期(2020年4~6月)の、連結売上の累計は下記の通りです。

・売上高:3,577億円(前年同期比4.6%増)
・営業利益:285億円(21.9%増)
・経常利益:284億円(22.8%増)
・純利益:58億円(230.9%増)

新型コロナウィルスの影響で、メインのインターネット広告事業は前年と比べ低調な推移でした。一方で、巣ごもり需要によってメディア事業が売上を伸ばし、またゲーム事業も堅調に推移しています。

また、広告費の低減や在宅勤務による管理費用の削減が功を奏し、増益を達成しています。

続いて、セグメント別に見ていきましょう。

【メディア事業】

  • 売上高:133億円(前年同期比19.2%増)
  • 営業損失:40億円

3Q単体では2Qよりも売上高の低下は見られましたが、営業損失は軽減。累計では前年比売上高15%増に対して営業損失は若干の増加が見られます。

また、新型コロナウィルスの影響で利用者数が急増しています。同社は、有料会員数を72.9万人(2020年6月末)から100万人(2,020年末)を目標にしています。

【インターネット広告事業】

  • 売上高:643億円(0.01%増)
  • 営業利益:47億円(6%減)

3Qは2Qよりも売上高・営業利益ともに減少。しかし新型コロナウィルスによる「巣ごもり需要」への営業強化で売上高・営業利益ともに累計では増加しています。

4Qは経済活動が徐々に再開しているため、売上高の回復を目指すとしています。

【ゲーム事業】

  • 売上高:367億円(4.0%減)
  • 営業利益:75億円(9.5%減)

3Qは2Qに比べて売上高・営業利益ともに減少。

一方で今年上市された新規タイトルが売上を伸ばしているため、累計額では売上高・営業利益ともに増加しています。

年内までにも新規タイトルの上市が予定されており、ファン層の着実な増加を目指すとしています。

株価の推移

3Q決算発表(7月22日)後の株価は、前年同期比より減額したことと、インターネット事業の会員数の伸び悩みが嫌忌され、5,760円(7月27日終値)まで急落しました。

その後国内経済活動の再開に巣ごもり需要の低下が懸念され6,000円を超えない株価で推移。

ところが9月に入り、株価の上昇がみられ10月14日に6,930円の年初来高値を更新。10月16日終値で6,720円を付けています。

ALTalk「サイバーエージェントの指標」より

3. 次回決算の注目ポイント

メインの3事業はともに堅調に推移していると見込まれます。メディア事業は巣ごもり需要をきっかけに認知度が向上し、新規顧客の獲得に繋がっています。

こちらはABEMAのアプリダウンロード数の推移。外出自粛期間以降も堅調に推移しています。

ALTalk「サイバーエージェントの指標」より

また、インターネット広告事業では、経済活動の再開に合わせて業績の回復が見込まれます。

株価の見通し

コンセンサスの引き上げと進捗率の高さが9月に入っての株価上昇につながったとみられます。一方で10月14日の年初来高値更新後、株価の上昇に一服感が見られ調整に入ったと推測されます。

よって10月28日の決算発表にて大幅な増収・増益が見られれば、さらなる株価上昇が見込まれるでしょう。

※これら見解は弊社独自によるものです。皆様の利益を保証するものではないことをご留意ください。

By 株式投資コラムニスト(MBA)

2005年にバリュー投資の手法を知り株式投資デビュー。セラピストである本業の傍ら投資スキルを高めるために2009年にMBAを取得。ファンダメンタルベースの割安中小型株が得意です。

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